英語の不自由な移民

仕事に従事している人も多いが、自分たちの料理、つまり文化を売るというのが、英語の不自由な移民にとって、生きる手段として最初に考えつくことであることは想像に難くない。しかもここ一○年ほどアメリカではエスニック料理がポピュラーなものになっているから、確かにこれが良いビジネスになるのです。中華料理はいわゆるレストランだけでなく、ファーストフード店がこの街のいたるところにある。これはカウンター越しにオーダーすると、数分で調理をして、テイクアウト用の白い紙で作った容器に入れてくれる。値段が安く量も多いのが魅力で、あらゆる種類の人が利用し、黒人やスパニッシュの下層地区にまで進出している。ところがここにひとつ、レストラン業ではないことをやって大成功しているアジア民族がいる。それは韓国人たち。もちろんニューヨークにはコリアン(韓国の)レストランもありますが、それほど多くはない・理由はたぶん韓国の焼き肉料理が、アメリカ人にとってイメージ的に特にエキゾチックではないし、アジアの料理のヘルシーというイメージにも、当てはまらないからだと思う。